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5.カム装置 5.1 カムの種類 カムの回転(一定角速度) ↓ 従動節の往復運動 ・原動節---driver (カム-) 5.1 カムの種類 カムの回転(一定角速度)       ↓ 従動節の往復運動 ・原動節---driver  (カム-) ・従動節----follower

(1) 平面カム (a) 板カム

(c) 直動カム (b) 正面カム (e) さかさカム (d) ワイパーカム 従動節に輪郭がある

(2) 立体カム (f) 円筒カム (g) 円すいカム (h) 球カム (i)円弧回転面カム (j) 端面カム (k) 斜板カム

5.2 カム線図とカムの輪郭 q y 基礎円 輪郭 従動節 w  カム線図 基礎曲線(変位曲線) y q v a

◎ カムと従動節の接触条件 点Qと従動節の速度は等しい ⇒点Qは瞬間中心 a 共通法線 共通接線 b b w a 圧力角 P N Q O ■ ◎ カムと従動節の接触条件 b a 圧力角 共通接線 共通法線 w O N ■ a ▲ Q b P 点Qと従動節の速度は等しい   ⇒点Qは瞬間中心

◎ 従動節に働く力 ・カムから従動節に加わる力 垂直抗力:N 摩擦力 : mN 共通法線 N a 合力 共通接線 r a + r 合力 ◎ 従動節に働く力 ・カムから従動節に加わる力   垂直抗力:N   摩擦力 : mN 共通法線 N a 合力 共通接線 r a + r 合力 従動節を 持ち上げる力 壁からの力 壁からの力と 釣り合う P mN O でなければ, 上向きの力が生じない      ↓ 圧力角 a は普通 30°以下

5.3 おもな基礎曲線とカム線図 (1) 直線 y +∞ v a q ハート形カム ー∞ 瞬間的に大きな力 (衝撃) 90 180 270 5.3 おもな基礎曲線とカム線図 ハート形カム (1) 直線 q 90 180 270 360 y a ー∞ +∞ v 瞬間的に大きな力 (衝撃)

(2) 放物線 q 90 180 270 360 y v a

(3) 正弦曲線 90 180 270 360 q y h ⇒ p.102 図5.28    円板カム v a 90 180 270 360 q 2 1 cosq 1-cosq -cosq

(4) 緩和曲線 a q y 緩和曲線 q y v v y の折点 (カム輪郭の尖点) このような箇所では 瞬間的に大きな力 (衝撃) (4) 緩和曲線 a q y 緩和曲線 q y v v     y の折点 (カム輪郭の尖点) このような箇所では 瞬間的に大きな力 (衝撃) ⇒ v の不連続 ⇒ a→±∞

[例題5.1] Y Q

5.4 板カム輪郭の描き方 従動節の先端 (1) 刃形 (2) ローラ (3) 平面 簡単のため, ・基礎曲線が直線の場合   ・基礎曲線が直線の場合   ・1/2回転( 180°)まで (4) 刃形,片寄り (5) 揺動

(1) 刃形 基礎円 従動節 y 基礎曲線 90 180 q

(2) ローラ 基礎円 ローラ中心 従動節 y 基礎曲線 輪郭 y ≠y 基礎円 90 180 ピッチ曲線 q

(3) 平板 基礎円 y 基礎曲線 従動節 90 180 q 輪郭 y ≠y 基礎円

(4) 刃形,片寄り 基礎円 片寄り 従動節 y 基礎曲線 90 180 q

(5) 揺動,ローラ付 従動節 基礎円 y 基礎曲線 ピッチ曲線 90 180 q

[例題5.2] 360° q 30 mm 90° 180° 270° y 基礎曲線

[例題5.2] 基礎円 ローラ 360° q 30 mm 90° 180° 270° y 基礎曲線 ピッチ曲線

5.5 その他のカム (1) 円板カム (2) 三角カム (3) 接線カム (4) 斜板カム

(1) 円板カム e e:偏心量 回転中心 q e e (1-cosq )

(2) 三角カム R r どこの幅も等しく R + r 平行 r R

両側の接線が一直線でない   → 接続点で折れている 2つの円と接続点が一直線   → 滑らかに接続 両側の接線が一直線   → 滑らかに接続

q r R R - r = A q 60° y 120° 180° 240° 300° 360° A r+A q = 180° r+A 60° y 120° 180° 240° 300° 360° A r+A q = 180° r+A q = 240° r+A/2 q = 120° r+A/2 q = 300° r q = 0° r q = 60° r q = 360°

(3) 接線カム R2 R1 R3 E A B F D O C 従動節の変位 y 1) R1部(AB):一定=0  2) 直線部(BC) :証明  3) R3部(CD) :証明略    4) R2部(DE) :一定= R2-R1 回転軸 ローラ 半径 r R1 R2

2) 直線部(BC間) の変位 q r (ローラ半径) R1

(4) 斜板カム f y (q ) q AQ’= e ( 1 - cosq ) e q A C O’ Q’ y (q ) f B Q O