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神戸大学名誉教授 兵庫県立こども病院名誉院長 阪神北広域こども急病センター理事長 中 村 肇
日本における小児医療の 現状と課題 神戸大学名誉教授 兵庫県立こども病院名誉院長 阪神北広域こども急病センター理事長 中 村 肇
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日本における小児医療の現状と課題 我が国における母子保健統計 新生児医療の進歩 小児救急医療体制 小児初期救急医療の現状
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我が国における出生数の年次推移 赤字は乳児死亡率（出生千対） 千人 268万 76.7 209万 11.3 106万 3.0
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諸外国の合計特殊出生率の推移 1.26 国立社会保障・人口問題研究所「人工資料統計集2008」
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出生率、乳児死亡率、新生児死亡率と国民所得
医療の再評価 退院後ケア 医療技術の普及 地域化 基礎的研究の時代 300万円 200万円
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低出生体重児（2,500ｇ未満）の割合
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500～1000g 出生児の 生存率の推移 1000g 未満児の出生数
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超低出生体重児の発達予後 脳性麻痺, 精神発達遅滞 てんかん、視力障害、難聴 広汎性発達障害、注意欠陥多動障害 愛情遮断症候群, 虐待
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超低出生体重児の発達予後 ６歳時 全国調査、2006
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超低出生体重児の発達予後 ６歳時 全国調査、2006
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これからの子どもの急病対策 一次、二次、三次の役割分担を明確に。 阪神北広域こども急病センターを一つのモデルに。
基本的なコンセプトと運営方針
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小児救急医療システム 三次救急 県立こども病院救急センター 二次救急 地域センター病院 一次救急 急病センター 電話相談 ＃8000
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兵庫県立こども病院紹介
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小児救急医療センター 2007年10月オープン
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小児救急医療センター ＰＩＣＵ (４床)
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三次小児救急では PICUを整備・充実し、県下全域の救急救命医療に対応 365日、24時間体制で、小児科医・小児外科医などが対応
小児医療機関ネットワークと医療資源の有効利用 二次救急医療施設、後方病院との連携
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センター入院患者629例の内訳 2006 兵庫県立こども病院小児救急医療センター、2006
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疾患の特徴 例数 主な疾患 交通外傷 23例 多発外傷 13例 熱傷 22例 入院11例、 外来11例 溺水 6例 風呂３例、海２例、池１例
多発外傷 13例 熱傷 22例 入院11例、 外来11例 溺水 6例 風呂３例、海２例、池１例 被虐待児疑い 3例 CPA１例、熱傷１例、四肢骨折１例 腫瘍性疾患 15例 脳腫瘍9例、卵巣腫瘍3例、腎腫瘍3例 兵庫県立こども病院小児救急医療センター、2006
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平成17年の年齢別死因順位 1位 2位 3位 幼児以後の死亡原因のトップは「不慮の事故」 0歳 1～4歳 5～9歳 10～14歳
対人口10万 1位 2位 3位 0歳 先天奇形 96.5 呼吸障害 39.0 乳児突然死症候群 16.4 1～4歳 不慮の事故 5.2 4.1 悪性新生物 2.2 5～9歳 3.9 2.0 0.7 10～14歳 2.5 1.8 心疾患 15～19歳 9.4 自殺 7.8 幼児以後の死亡原因のトップは「不慮の事故」
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年齢階層別事故による年間死亡数 2006 1.6 5.2 3.9 2.5 9.4 対人口10万
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二次病院だけでは一次を担えない もっとコンプライアンス（応形能）の大きい組織で 病院小児科では、
患者数が多く、常勤医師のみでは対応できない。 変化した一次患者の医療ニーズは、 生死の心配ではなく、ひどくならないように。 親子の苦痛・不安を解消すため。 もっとコンプライアンス（応形能）の大きい組織で
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阪神北広域こども急病センター 伊丹市、宝塚市、川西市、猪名川町の3市1町と兵庫県により設立する財団。3市医師会、薬剤師会の協力により運営。
阪神北圏域（人口60万）。夜間・休日３６５日対応。 伊丹市に平成20年4月開院。
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3市1町の人口と出生数、小児人口 人口 小児人口 出生数 伊丹市 194,335 29,938 1,934 宝塚市 221,828
32,069 2,065 川西市 157,374 21,735 1,221 猪名川町 31,391 4,732 281 計 604,928 88,474 5,501
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阪神北広域こども急病センター 2010 域内人口 604,928人 小児人口 88,474人 年間受診者数 27,535名 二次病院へ搬送 540名 2.0% ほとんどが軽症患者。 育児不安のために来院。 核家族で、相談者がいない。
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主要症状 発熱 14889 54.0% 嘔吐 2756 10.0% 咳・呼吸困難 3000 10.9% 発疹 2203 8.0% 腹痛
1149 4.2% 痛み 1047 3.8% 下痢 676 2.5% けいれん 338 1.2% 事故 86 0.3% 異物誤飲 84 その他 1297 4.7%
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小児の初期救急医療は 看護師による診療支援体制の構築 トリアージ・ナースによる効率的な診療支援 看護師による電話相談への対応
ＩＴ，電子カルテ導入による医療の標準化 3. 地域ネットワークの形成 地域二次病院、地元救急隊との定期的な会合。 トリアージ基準を明確にして、適切な搬送体制 4. 住民への啓蒙活動 母親教室の開催、ニュースレターの刊行 ＨＰ，マスメディアを通じての情報提供
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看護師によるトリアージ 重篤な病態にある小児患者を迅速に見出すことができる 待ち時間や医療サービスの改善 患者やその家族の満足度の改善
医師とナース間のコミュニケーションの改善 患者評価の改善 医療スタッフの自律性の促進
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小児初期救急におけるトリアージ Y 蘇生 N Y Y SPO2 < 90% PATの異 常 N N Y Y 緊急 緊急 N N Y
けいれん中 or 意識レベル低下 or 無呼吸 Y 蘇生 N Y Y SPO2 < 90% PATの異 常 N N SPO2 < 95% or CR time 2sec以上 or 頻脈２、 or 徐脈 or 高熱 40.5℃以上 Y Y 緊急 SPO2 < 93% or 頻脈１ 緊急 N N Y 準緊急 準緊急 SPO2 < 95% or 頻脈２ N 阪神北広域こども急病センター 非緊急 H
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子どもたちが健やかに発育し、 子どもたちが幸せな大人になるために 家族の会 地域・コミュニティ 福祉 保健 教育 医療 研究 政府・行政
NPO・企業 家族の会 地域・コミュニティ
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やさしい子育てのために ささげる心 devote おもいやり sympathy ほほえみ smile ピタウ大司教のことば
A mother devoted herself to her children. 母は我が子のために我が身を顧みなかった。 おもいやり sympathy She is sympathetic to the old. 老人に思いやりがある。同情、共感。 ほほえみ smile Smile your grief away. 笑って悲しみを忘れてしまいなさい。 ピタウ大司教のことば
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