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2005 年 8 月 24 日の磁気嵐を生じ たフレアと CME 浅井 歩 1 、石井 貴子 2 1: 国立天文台野辺山 2: 京都大学花山天文台 日本地球惑星科学連合 2006 年大会 2006 年 6 月 14 日.

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1 2005 年 8 月 24 日の磁気嵐を生じ たフレアと CME 浅井 歩 1 、石井 貴子 2 1: 国立天文台野辺山 2: 京都大学花山天文台 日本地球惑星科学連合 2006 年大会 2006 年 6 月 14 日

2 お話の内容 イベントの紹介  活動領域 (NOAA 10798) の発生と成長  フレア (2005 年 8 月 22 日 )  CME  磁気嵐 (2005 年 8 月 24 日 ) イベントの特徴と考察  フレアや太陽表面の磁場 構造から 8/23 24 25 26 27 Dst Index nT Dst ~ 216 nT

3 SOHO/MDI による磁場のムービー 活動領域 NOAA 10798 の様子 活動領域の浮上

4 活動領域 NOAA 10798 の様子 ヘールの極性法則とは逆向き のペア ヘールの極性法則 : 先行黒点・後行 黒点の極性の法則。太陽活動周期や ( 北 / 南 ) 半球によって決まる ねじれた磁場構 造が埋まってい る可能性 一見単純そうだ が、実は複雑な 活動領域  次サイクルで 超巨大フレア (X17) を生じる NOAA 10798

5 軟 X 線ライトカーブ (GOES) 3 つの M クラスフレア 3 つのハロー CME 2005/8/22 に起きた 2 つのフレアに注目 emergence 8/22

6 2 つの M クラスフレア 南西のリム付近で発生  フレア 1: (S11 W54)  フレア 2: (S12 W60) どちらも長時間持続フレア (LDE) アーケード構造がはっきり見 える SOHO/EIT による極紫外線 (195A) ムービー M2.6M5.6

7 2 つのハロー型 CME 2 つのハロー型 CME が 発生 発生時刻に 17 時間の差  08/22 (M2.6) 01 h  08/22 (M5.6) 17 h 2 つ目の CME 速度が非 常に速い  CME1: 1200 km/s  CME2: 2400 km/s 1 つ目の CME を伝播途 中で捉える SOHO/LASCO C3

8 惑星間空間擾乱 ACE 衛星の観測 データ ショックの到達時 刻 : 8/24 05:30UT 非常に複雑な構造  2 つの CME の合 体によるもの 強い南向きの磁場 : –50 nT n [cm -3 ] V [km/s] |B| [nT] 50 700 50 Bx [nT] By [nT] Bz [nT] –50 Dst

9 イベントの特徴と考察 LDE フレアでアーケードが見られた 西のリム近くで起きた (W60) がハロー型 CME を 生じた 2 つ目の CME 速度が非常に速く (2300km/s を超え る CME は 17/10000) 、 1 つ目を捉え、合体した上 で地球にやってきている 強い南向きの磁場領域が存在する  南向きの磁場を持つフィラメントが飛んできた ?  リム付近のフレアなのにハロー型になったのは なぜか ?  非常に速い CME を生じたのはなぜか ?  活動領域に何か特異な点はないか調べる

10 南向き磁場 ? フィラメントの軸 の磁場 ( 縦磁場 ) の 向きを調べると確 かに南向きである  これが飛んできた N S 2006/8/21 の様子 京大飛騨天文台 SMART 望遠鏡 による H  画像 SOHO/MDI の磁場画像

11 コロナホールと活動領域 SOHO/EIT (195A) コロナホール NOAA 10798 アネモネ構造

12 アネモネ ( イソギンチャク ) 構造 アネモネ構造 – コロナホールの中にある活動領域 巨大ジェットの巣となる ( 通常、活発な領域になる ことはない )

13 アネモネ構造とフレア・ CME コロナホールは噴出 物をコリメートする ように働く 小さなコロナホール と比較的複雑な活動 領域という組み合わ せ  弱い磁場を活動領域 上空に実現 噴出物が広がりやす い  ハロー型 CME 速い CME

14 NOAA 10798 の特徴と磁気嵐 複雑な活動領域の浮上 3 つ M クラスのフレアが発生 (2005/8/22–23) 比較的リム近く (W60) だったがハロー型 CME 非常に速い CME 速度と非常に大きい CME 開き角  アネモネ構造による ? 磁力線構造 … フィラメントの軸磁場構造が南向 き 2 つの CME の合体  強い南向き磁場が地球にやって来た  磁気嵐の発生 (2006/8/24)

15

16 Longitudes of Storm-related CMEs 15W N S WE O Dst < - 200 nT O - 300nT < Dst < - 200 nT O Dst < - 300 nT East-West Asymmetry of solar sources is confirmed (Wang et al. 2002; Zhang et al. 2003) Larger storms (Dst < -200 nT) seem to occur Close to the disk center (±15 deg) 37/55 = 67% 18/55 = 33% SEP

17 SEP イベント

18 Coronal Features of NOAA 10798 SOHO/EIT (195A) NOAA 10798 CH 10797 New AR appears in a small coronal hole


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